ブッテーロ(buttero)

ブッテーロ(buttero)

ブッテーロレザーとは、イタリアのトスカーナ地方にある名門タンナーCONCERIA WALPIER社によって生産されている、伝統的なバケッタ製法・ベジタブルタンニン鞣しを施された、上質な牛革です。
成牛のショルダー部分が使用され、とても貴重な革となっています。

植物の渋にも含まれる成分のタンニンを使って牛の原皮を鞣し(ベジタブルタンニン鞣し)、表面加工をほとんど施さずに仕上げた革を”ヌメ革”といい、密度が高く、ハリやコシが強いという特徴を持っていますが、このブッテーロレザーもヌメ革の一種になります。イタリアならではの高度な染色技術で色付けされており、透き通るような綺麗な色合いの表情は、この革の特筆すべき魅力でしょう。


オイルを多く含んでいるので、使い込むほどに艶が増し、美しい経年変化を愉しめます。その経年変化の美しさからレザー自体がブランド化し、多くのレザーファンを虜にしているため、”ヌメ革の王様”とも呼ばれています。


ブッテーロレザーのさらなる魅力は、その豊かな質感、素肌のような滑らかな肌触りと、深みのある色合いにあります。
持つ人のライフスタイルや経験を反映しながら、エイジング(経年変化)してゆくブッテーロレザー。
使うごとに、時とともに深まってゆく艶と色合い、世界に一つだけのアイテムとして育っていく過程を愉しめるのも、ブッテーロレザーを所有する醍醐味と言えるでしょう。

1年使用したブッテーロレザーのミニ財布

例えば、上の画像のエイジングサンプル(スタッフ私物)は、使う前に日光浴をさせたり(薄いカラーのブッテーロ革は日焼けによって色の深まりが加速します)、クリーム等のケアを定期的にしながら一年ほど使用し育てました。いい雰囲気のアメ色に変化しているのがわかります。


ブッテーロレザーをはじめとしたヌメ革は、乾燥と水分に弱いため、基本的にはこれらを避けて管理することが必要です。濡れてしまうと水ジミになってしまう場合もあるため、ヌメ革専用のクリームでお手入れをしたり、あらかじめ皮革用の防水スプレーを施しておくのも良い方法です。 新しく革製品を購入される際は、メンテナンス用品も準備しておくとよいでしょう。




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